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2014年 06月 02日
ファミリービジネスの経営判断においては、優先順位に決定的な差があることを感じる。それは、会社を伸ばすことも大事であるが、それよりも会社が次の世代に生き残ることを優先する経営だということだ 日経ビジネスに星野リゾートの星野さんが書かれていた記事より。 →【「家族経営」が日本を支えている】 星野リゾートとは比べものにならない小さな会社ですけど、うちもファミリービジネスなので、この視点はとても共感を覚えました。 ”会社が次の世代に生き残ることを優先する経営”というのは、持続可能性をコンセプトにした事業とも相性が良いようにも思います。(大企業のような大きな資本があって出来ることも勿論ありますが) この記事を拝見して、 モーラの家 竣工後、今でも色んな方からおっしゃっていただく事を思い出しました。 「2棟目、3棟目と建てていかないんですか?」 「◯◯(ご自身が住んでいる地域)に建てる計画はありませんか?」 と、お問い合わせだけでなく激励をいただくことがあります。 大変ありがたいことですが、モーラの家は地域コミュニティーとの持続的な繋がりを持つ事も大事なコンセプトとして掲げているため、地主一家と地場の管理会社(地域の小さなファミリー企業)だからこそ出来ているソフトの部分があり、それを私達が他の地域に行って同じ様に再現することは簡単ではありません。 コンセプトに共感して頂き、モーラの家の様な住まいを創りたいと仰ってくださる方が現れ、そのお手伝いとしてお力になれるのであれば喜んでお手伝いさせて頂きたいと思っておりますが、何も知らず何もない所に打って出て、単純に今のモーラの家のコンセプトをパッケージとして持ち込み、一時の力業で何とか形にしても、それは持続性が低いように思ってしまうのです。 それを「甘い」とか「それでは世の中変わっていかない」と激励していただくこともあるのですが、それぞれの地域にはそれぞれの地域ならではの物があると思います。 もちろん我々もモーラの家の様な住まいが増えていって欲しいと思っておりますので、モーラの良さの発信を続け、そこから興味を持ってくださる方が増える努力は続けていきます。 そして、興味を持っていただいた方が、その方ならではのこだわりや、地域に合ったものを「網羅」して実現していって欲しいと思います。そのほうが持続する可能性も高いと思うのです。ミドリムシ不動産はその時にサポートとしてお役に立てたらいいな、と思っています。 (ファミリービジネスのマネジメントには)固有の経営理論があるべきだ 新聞やテレビなどのメディアが注目する企業業績や、ビジネススクールで教えている知識やスキルも、上場企業を含む大企業のマネジメントが多いように思うので、この星野さんのご意見に、生まれも育ちも中小企業の者として、ちょっと励まされました。
by mocho79
| 2014-06-02 17:46
| 持続可能な思考
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