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2014年 07月 11日
長らく愛用していたブログタイトルを変更しました。
『農的ソーシャルデザイン 〜ただいま開墾中』から 『Visioning 未来も今も、遠くも手元も』に。 数年間、農業の現場にお邪魔したり、 開墾したり、間伐したり、自分でも菜園を借りたり。 私自身の新しい領域を開墾してきた数年間でもありました。 それらの活動や行動が、2012年に竣工した 菜園・エネルギー付き賃貸『モーラの家』に繋がりました。 そしてその余波のような形で、 『ミドリムシ不動産』も2013年からスタート。 『農的ソーシャルデザイン 〜ただいま開墾中』の頃のインプットが、 まずは一旦ここらで集大成となってように感じました。 気になる場所に赴き、教えを請いながら関わってきたことを、 一つの具体的な形にできたことを、とてもありがたく思っています。 その過程は、それこそ開墾をして、耕作を続け、 収穫に至ったことと似ているように思います。 『モーラの家』も『ミドリムシ不動産』もまだまだこれからですが、 次のステージに向けて、また新しい領域へのチャレンジすることもあるでしょう。 そんな思いで、新しいブログ名に変えさせていただきました。 今後もどうぞよろしくお願い致します。 #
by mocho79
| 2014-07-11 17:22
| 持続可能な思考
2014年 07月 06日
映画『ホドロフスキーのDUNE』を見に行った日がたまたま映画の日だったものですから、久しぶりに1人映画祭を敢行して3本一気に見てきちゃいました。
”1975年にホドロフスキーによって企画されるも、撮影を前に頓挫したSF大作、ホドロフスキーの『DUNE』。「映画化不可能」と言われた小説、フランク・ハーバートの「DUNE」を原作に、そうそうたる面子をキャスト・スタッフに配し、莫大な予算と、12時間にも及ぶ上映時間を予定していたというその企画は“映画史上最も有名な実現しなかった映画”と言われ、伝説となっている。” コピーから勇気が出るポスター。 スタッフやキャストを集めて、自分の思い描いていることを伝えて、一つの形にしていくプロセスの様子から、自分で企画運営をしたモーラの家の竣工プロセスのことなども思い出され、ちょっと走馬灯のようになりました(笑) 映画『世界の果ての通学路』も良かったです。 ”ケニアのサバンナを、危険なゾウを避けながら駆け抜けるジャクソン。360度見渡す限り誰もいないパタゴニア平原を、馬に乗って妹と共に通学するカルロス。モロッコの険しいアトラス山脈を越えて、女友達3人と寄宿学校を目指すザヒラ。幼い弟たちに車椅子を押されながら学校に向かう、足の不自由なインドのサミュエル。彼らはひたすら歩く、歩く。走る、走る。ただ、学校に通うために…。” サバンナの通学路は、私の危機管理能力では生き残れ無さそうです…。 誰もいないパタゴニア平原に子供2人だけの通学路では、自分がアメリカのシエラ・ネバダ山中で、数時間だけでも1人で居た時に心細くなったことを思い出しました。ひと気がまったくなく、自分に何かあっても気づく人がいない。それと同じような所を6歳から通っているとは…。日々養われるであろう精神力は大人並、もしくはそれ以上になっているのではないかと思いました。 今後も彼ら彼女たちの通学路と進路が安全でありますようにと願わずにはいられなくなりました。 それにしても、こういった情報に触れますと、学生時代の私は「たまたま自分は先進国に生まれただけで恵まれている環境にいる」ことに、軽く罪悪感を覚えていたように思います。 それで大学卒業後に、「一度は現地に行ってみたい」という思いから、タイでインターシップをすることにしたのですが、まぁ、私のレベルでは現地ではほとんど役に立たなかったものです(笑) タイを離れる時には、「先進国ニッポンで働けるという立場を活かして、日本でできることをやろう」と思ったことは、今にも通じています。 学生時代の原点や、今ある環境は当たり前ではないということを再認識することになった良作でした。 #
by mocho79
| 2014-07-06 19:22
| アート&シアター&音楽
2014年 06月 02日
ファミリービジネスの経営判断においては、優先順位に決定的な差があることを感じる。それは、会社を伸ばすことも大事であるが、それよりも会社が次の世代に生き残ることを優先する経営だということだ 日経ビジネスに星野リゾートの星野さんが書かれていた記事より。 →【「家族経営」が日本を支えている】 星野リゾートとは比べものにならない小さな会社ですけど、うちもファミリービジネスなので、この視点はとても共感を覚えました。 ”会社が次の世代に生き残ることを優先する経営”というのは、持続可能性をコンセプトにした事業とも相性が良いようにも思います。(大企業のような大きな資本があって出来ることも勿論ありますが) この記事を拝見して、 モーラの家 竣工後、今でも色んな方からおっしゃっていただく事を思い出しました。 「2棟目、3棟目と建てていかないんですか?」 「◯◯(ご自身が住んでいる地域)に建てる計画はありませんか?」 と、お問い合わせだけでなく激励をいただくことがあります。 大変ありがたいことですが、モーラの家は地域コミュニティーとの持続的な繋がりを持つ事も大事なコンセプトとして掲げているため、地主一家と地場の管理会社(地域の小さなファミリー企業)だからこそ出来ているソフトの部分があり、それを私達が他の地域に行って同じ様に再現することは簡単ではありません。 コンセプトに共感して頂き、モーラの家の様な住まいを創りたいと仰ってくださる方が現れ、そのお手伝いとしてお力になれるのであれば喜んでお手伝いさせて頂きたいと思っておりますが、何も知らず何もない所に打って出て、単純に今のモーラの家のコンセプトをパッケージとして持ち込み、一時の力業で何とか形にしても、それは持続性が低いように思ってしまうのです。 それを「甘い」とか「それでは世の中変わっていかない」と激励していただくこともあるのですが、それぞれの地域にはそれぞれの地域ならではの物があると思います。 もちろん我々もモーラの家の様な住まいが増えていって欲しいと思っておりますので、モーラの良さの発信を続け、そこから興味を持ってくださる方が増える努力は続けていきます。 そして、興味を持っていただいた方が、その方ならではのこだわりや、地域に合ったものを「網羅」して実現していって欲しいと思います。そのほうが持続する可能性も高いと思うのです。ミドリムシ不動産はその時にサポートとしてお役に立てたらいいな、と思っています。 (ファミリービジネスのマネジメントには)固有の経営理論があるべきだ 新聞やテレビなどのメディアが注目する企業業績や、ビジネススクールで教えている知識やスキルも、上場企業を含む大企業のマネジメントが多いように思うので、この星野さんのご意見に、生まれも育ちも中小企業の者として、ちょっと励まされました。 #
by mocho79
| 2014-06-02 17:46
| 持続可能な思考
2013年 12月 16日
自分の嗜好と思考がやや偏り気味の自覚があるので、面白そうなだ、と思った異分野の方のお話を(ふらふらと)意図的に伺いに行ったりすることがあります。たまに、なんですが。
先日、デジタル・アート分野の第一人者のお一人であろう方のお話を伺いに行きました。作品と鑑賞者、あるいは作品同士がインタラクティブ(双方向)に反応する作品のお話などを伺い「最近のテクノロジーはスゴイな〜!」と思いました。 と同時に、どんなに複雑なプログラミングでも、自然界の多様性はまだ再現できないんじゃないかな〜とも思いました。 そこで2つのスピーチ(プレゼン)を思い出しました。 どうやって直すのかわからないものを、 という1992年のセヴァン・スズキ(当時12歳)の伝説のスピーチ。 もう一つは、2013年にTEDでされた絶滅種の再生技術についてのプレゼンテーション。絶滅種とそれに近い現存種のゲノムを合わせて、絶滅種を再生させるという過激なアイデア。 日本語字幕や少し解説があるものはこちら。 http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/131202.html 「どうやってなおすかわかならいもの」の一部なら直せちゃうかもしれない可能性が出てきているんですね。。。 #
by mocho79
| 2013-12-16 17:16
| 持続可能な思考
2013年 12月 09日
先日見てきた映画『ファルージャ』は、
レイトショーに関わらず130席の劇場が満席でした。 興味がある人でないと見に行きにくいテーマ&時間帯の上映ですが、ちょっとでも気になっている方には鑑賞されることをオススメしたくなる映画でした。 (少々ショッキングなシーンもあるので、一概にはオススメできないな〜という思いもありますが) 私自身がこの映画に興味を持ったのは ①そもそも中東情勢に疎い ②メディアに出る覚悟(決断)を持つプロセスや背景 といった所。 鑑賞後は「疎いとか言ってる場合じゃない」と反省しました。また、イラクでの様子が、日本とダブっているのように感じたシーンが意外にもいくつかありました。 現地デモの負傷者が運び込まれた病院で「これが民主主義なのか!君たちのいう民主主義なのか!」と言っていたイラクの方の言葉。最近の日本での法案の可決の仕方を見ていて思ったこととダブリました。 イラク現地の市民有志の方が、爆撃後の場所で遺体を片付けている様子は、東日本大震災での各地のことも彷彿とさせました。。。(日本は戦争ではなく自然災害ですが) また、この映画を見たことによって、日本は「イラク戦争に自衛隊を派遣した国」として、現地の方々には認識されているんだ、という自覚を(今さらですが)持ちました。日本国民の多くが派遣を反対したことは現地にはほとんど伝わりません。日の丸のマークがついた軍隊が来たことが彼らにとっては事実です。 日本人が派遣のことを忘れつつあっても、現地の方は覚えています。米軍が撤退した後もイラクの治安は不安定な状態で、イラク戦争は集結したとは言えない状況です。 先天異常を持って生まれてくる新生児の発生率が周辺諸国に比べて高いという医師のお話もありました(数値は失念していまいましたが映画の中でおっしゃってます)。大量に使用されたといわれている劣化ウラン弾などの影響ではないかと推測されています。こちらは現地の医師達が事例を集めている最中です。 (ウランは原発で使用される燃料でもあります) 極端に言ってしまうと、我々はこれらに加担した政府の国民ということになるんだ。そう見られても仕方がないんだな、と思いました。 イラク人ジャーナリストの方が「日本は平和的な国だと思っていたから、自衛隊を派遣する(=アメリカ軍と協働する)ことを決めた時はショックだった。」とおっしゃっていたことが印象的でした。 この映画によって、再度「日本人人質事件」の時のようなバッシングが再燃するかもしれないことを、伊藤監督も、今井さんも高遠さんも覚悟をしての映画制作と取材の了承だったそうです。 メディアは情報の一部しかお伝えできないことを、皆さんご存知の上で、覚悟をもって制作をされています。一部しかお伝えできないからこそ、こちらもいろんな情報に出来るだけ接していく努力をしていきたいと思います。 ですので、せっかくご覧になるのであれば、トークショーのある公開予定日がとてもオススメです。映画ではお伝えしきれていない面のお話も伺えた機会になりました。 2013年12月7日(土)より新宿バルト9ほか 広島・横浜・梅田・京都・博多等々、順次公開が始まっています。 映画『ファルージャ』公式サイト Facebookページ #
by mocho79
| 2013-12-09 15:38
| アート&シアター&音楽
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